店主の日記/2014-10-16
フジカ35EE
フジカ35EEのカメラ修理を承りました。大柄などっしりしたカメラです。精度の高い、しっかりした部品で組上げられています。写りが良いということで一度撮ってみたいおっしゃるカメラファンも多い様です。実は当店にも要修理品が1台有りますが、個人的なカメラ修理時間がなかなか取れなくてそのままになっています。
1962年発売開始のカメラでセレン光電池によるメーター針をくわえ込む、いわゆる普通のシャッター優先EEカメラですが、メーターが振れない状態(暗い)時には絞りが動作せず、しかも絞り切った状態となります。ここがちょっと他のEEカメラと違うところでしょうか?例えばオリンパスペンで考えてみれば、メーターが振れない時(暗い時で外からは見えませんが)は絞りは開放まで動きます。
それぞれの機能のレイアウトも個性的です。フィルム巻き戻しノブはトップカバー側面に、またピント合わせもトップカバー右側のノブで、右手の親指で合わせられる良い位置です。このため、フィルム巻上げとカウンタはボトムカバーにレイアウトされています。また、オートにするとシャッターボタンがポンと飛び出してきます。シャッターストロークは長くなりますが、個人の感想を言えば使いにくいという感じではありません。
この個体は当初露出計不動ということでしたが、こちらでのチェックでは問題なく、調整でオートの露出はいいところまで追い込めました。やはり良い部品を使っているのでしょうね。これからも長く使えると思います。
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