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店主の日記/2018-04-26

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Tag: カメラ修理 ペンタックス LX

ファインダー覗くと像がゆがんでいる

カメラ修理・ペンタックスLX

「先日まで異常は感じなかったですけど、ファインダー(FA-1)の中でカラカラ音がします。ファインダ覗いても像がゆがみます。内部のミラーが接着はがれのようです」

ということで、修理を承りましたが、像が歪むというのがどういう意味なのかわかりませんでした。ペンタックスLXは当時の旭光学創立60周年を記念するプロ仕様高級35mmカメラとして1980年に発売したシステムカメラで、ニコンF3やキヤノンNewF1と並ぶ、電子化されたプロ用モデルです。このカメラの電気系修理のお取り扱いはしていませんが、ファインダーの光学的問題ということでお預かりしました。

ファインダーを覗くと確かにその通りで像が歪んでいます。早速、アイレベルファインダーを取り外し、分解していきました。分解すると、「あー、そういうことか!」と思わず納得の状態でした。なんと、接眼レンズが外れかけて傾いています。爪先で触るとコトっと外れてしまいました。このファインダーには視度調整がついていて、この接眼レンズが前後する機構がついています。そしてその接眼レンズはその機構のフレームに嵌っているのですが、これが接着剤で固定させているだけなのです。振動等で接着面が剥がれて傾いてしまったと思われます。

簡単な修理にとどまりましたが、こんなこともあるんですね。こちらも勉強になりました。



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