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店主の日記/2018-11-01

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Tag: カメラ修理 コニカ エレクトロン ELECTRON

製品開発の難しさ

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1969年に発売されたコニカ・エレクトロンです。コニカSシリーズの最後のモデルですが、エレクトロンとなっています。試作段階ではオートS5と呼ばれていたようです。名前の通り電子制御されたカメラで、ヤシカ・エレクロトロ35のコニカ版という位置付けとも考えられます。シャッターユニットもエレクトロ35と同じコパル社製です。使い方も全く同じで、シャッターボタンを半押ししてランプがついたら絞りリングを回してランプが着かないように露出を合わせればOKというカメラです。電池もヤシカ・エレクトロ35と同じHM-4N(6V)を使用しています。

と、言ってもヤシカ・エレクロトロ35の全くのキャッチアップ商品というわけではないようです。当時の世界初というフラッシュの自動化、つまり今でいうオートストロボと同じ機能を持っています。鏡筒には2つの受光部があり、一つはフラッシュ専用の受光部で、専用のストロボを使用すればフラッシュ撮影時に光量が適正露出になったところで発光をやめるという仕掛けになっています。ガイドナンバー合わせから解放されたことは大きな進歩だったと思います。

また、フラッシュキューブのソケットがトップカバー側についており、この場合も適正露出になったらシャッターを閉じるというフラッシュ撮影に強いカメラでした。残念ながらフラッシュキューブも現在入手はできないと思われます。

この個体は幸い電気系の問題はなく、電池ボックスの錆による接触不良、配線腐り等を修理すると動作し始めました。問題は今は手に入らない電池の対策です。ヤシカ・エレクトロ35と同じ方法を考えましたが、電池ボックスの底はヤシカとは違いますので別の工夫の必要がありました。電池は4LR-44(これも手に入りにくくなっています)を使うことにしました。

写りはオートS2と同じヘキサノン45mmF1.8レンズで、悪いわけがありません。しかし商業的にはあまり成功したカメラではないようです。技術的に進んでいても市場が受け入れるか否かは別の問題のようですね。



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