memo/2012-06-12
ミノルタ・ハイマチックのカメラ修理
工房に入荷して来たミノルタハイマチックのカメラ修理を行なった。革ケースに入っていて、あまり使われなかったのか非常にきれいだったのだがシャッターが切れない。シャッターはシチズン製で絞りを兼ねており、シャッター開度で露出を決めるようになっている。
シャッター羽根の油分付着による粘りかと思ったが、原因はセルフタイマー部分のシャッターレリースレバーの変形のためだった。この画像は変形修正後のものである。
このカメラはフィルム巻上げをしないと(シャッターチャージしないと)オートからストロボモードには変更出来ないし(その逆はできる)、セルフタイマーもチャージロック出来ない。これを知らないまま無理に露出リングを回せば壊れる。また、巻上げないとメーターも動かない。そういう機構になっている。この個体も恐らく使い方がわからず故障したのではないかと思われる。
このカメラは1962年にアメリカNASAのフレンドシップ7という宇宙船に乗ったカメラとして有名。
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