店主の日記/2011-12-26
CdSセル
コニカC35 flashmaticの3回目です。シャッターは正常になったのですが、もうひとつ問題があり、そちらのカメラ修理を行います。
電池を入れて露出計の動作を見たとき、受光窓を指で塞いでもメーターが振れていました。露出も測定機での検査結果はあまり良くありません。恐らくCdSセルが不良ではないかと思い、B級部品のものと取り替えたところ、受光窓全閉状態ではメーターが振れなくなりました。但し、再度測定機で露出を調整しなければなりません。
CdSセルのCdSとは硫化カドミウムのことです。化学記号そのままですね。このCdSセルは光の強さによって電気抵抗値が変化するので、電池、メーターとつなげばカメラの露出計となるわけです。他にも街灯の自動点灯にも使われています。暗くなると街灯が点くアレです。
カドミウムは人体に有害な化学物質ということで、EU向けの電気、電子製品には使えなくなっている様です。今後、CdSセルは作られなくなると思われます。
もちろん、このC35に使われているCdSセルはとっくに作られていませんし、他のカメラのCdSセルも含めてCdSセルとして使う限りは人体には無害です。念のため。
受光部はここです。
交換したC35のCdSセルです。
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