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店主の日記/2013-06-01

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Tag: カメラ修理 ミノルタ ハイマチックE

ブラックのかっこよさ

ミノルタ・ハイマチックE

ミノルタ・ハイマチックEの修理を承りました。当店の前回修理のブログを見てのご依頼です。お父様が使っていらしたとのことでした。

色はカッコいい「ブラック」です。汚れまみれで、電池の液漏れが電子シャッターの基板まで腐食させ、やや重修理でした。電池はNR-52を2個ですが、この電池は現在製造されておりません。LR/SR-44を2個使えるように電池のアダプタ(簡単なものですが)をお付けして修理とさせて頂いています。

構造的に、電池と基板が近く、電池液漏れが配線を腐食させてしまうと簡単には修理出来ません。この個体も「運悪く」基板のリード線を液漏れが腐食させてしまっていました。これはB級品から部品取りで修理しました。

シャッターがセイコーESPという、シャッター羽根が絞りも兼ねたような(その逆かもしれません)もので、シャッター開き時間をCdSとトランジスタによる遅延回路を使ってソレノイド(電磁磁石)もってコントロールする、当時のエレクトロニクスの最先端でした。

レンズがいいことで評判のカメラですが、この電子シャッターのためシャッターフィーリングには好き嫌いがはっきり出ます。また、マニュアル撮影が出来るともっと面白いカメラになっていたかも知れません。しかしシャッター押すだけでいい絵が撮れる、設計者の意図をきちんと再現した良いカメラです。



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