店主の日記/2014-07-01
マミヤ6のカメラ修理
おじい様の形見ということでカメラ修理をお引き受けいたしました。かなり使い込まれていますし、また長い間使用されていなかったようです。
まず、レンズを収納している前フタが開きません。ロック解除ボタン(トップカバー上にある)を押しても、スプリング力が弱くなってしまっているのか軽く開くところまで動かないようです。この部分のカメラ修理と調整に最後まで手間取ることになりました。
前カバーが開くと心配していた通り、オリンパスのレンズでした。この頃のオリンパスのレンズはくもっているものが多く、このレンズも例外ではありませんでしたが、写真は撮れる程度と思われます。シャッターユニットは問題ありません、絞りも粘りはなく、軽くスルスルと動きます。
その他、フィルム送りと二重露出防止のファインダー内インジケーター(オリンパスペンと同じような赤ベロです)が不調でした。セミ(6×4.5)でのフィルム送りは問題ないのですが、インジケーターは出ず、6×6はフィルム送りできず、またインジケーターも出ません。距離計を外してじっくり動きを観察すると、6×6フィルム送り割出板と、インジケーター連動レバーの隅にそれぞれ小ネジが挟まっていました。これは距離計調整用の小ネジと距離表示板のロックネジが外れたものと思われ、自然に入り込んだとは思えないような状態で取り出すのも簡単ではありませんでした。
お客様はフィルム初心者とのことで取扱い説明も希望されました。当店はカメラ修理だけではなく、修理されたお客様でご希望があれば取扱い方法もご説明いたします。
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