店主の日記/2015-07-13
カメラ修理・オリンパス35DC その2
1971年に発売されたセイコーESPシャッターを採用したAE機です。このセイコーESPシャッターはシャッター羽根が絞りも兼ね(その逆と言ってもいいかも知れません)、シャッターの開き時間をCdSとトランジスタによる遅延回路を使ってソレノイドでコントロールする、当時のエレクトロニクスの最先端でした。40㎜,F1.7のコンパクト機にしては大きなレンズを持ち、ズイコーレンズらしさを十二分に出してくれます。
また、ストロボを使うためのガイド№ダイヤルも備えていて、ストロボのガイド№を合わせるだけで適正露出になるようになっています。
ピント合わせは二重像合致式の一般的なものです。露出不足の暗いところではシャッターが切れませんし、またCdSセルの窓は鏡筒内にあり、キャップをしたままシャッターを切ってしまうこともありません。コンパクトで気軽に撮れて失敗の少ない、しかも写りの良いカメラです。
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