店主の日記/2015-07-27
CdSセルがダメかな?
大きく問題の無いキャノンFTbのカメラ修理は順調に進みました。オーナーが今回修理に持ち込まれたのは子供(お孫さんか?)弄って巻上げも出来なくなってしまったと言う事でしたが解決し、露出調整に掛かかりました。電池はVARTAが入れられているため1.5Vの電圧に合わせる形で調整を始めたのですが、まったく調整が出来ないのです。明るいところ(夏の昼間ぐらい)ではよいのですが、それ以下ではメーターの針がストンと落ちてしまうのです。
疑うところはCdSセル(硫化カドミウムのセンサー)です。せっかくスクリーンの清掃も終わり元に戻したところでのトラブルにため息が出ました。FTbは他社の一眼レフとは違い、CdSセルが接眼レンズ横に配置されていません。スクリーン上側のコンデンサーレンズが厚く、しかもハーフミラーになっていて測光する方式なのです。CdSをB級品と交換して確認する作業を始めました。
画像の矢印のところがCdSセルで、コンデンサーレンズを外さなくても交換はできそうなのですが、やりにくいのでバラしました。
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