店主の日記/2016-03-08
ミノルタカメラ
もうこのカメラメーカーの名前は忘れられようとしています。同業のコニカと経営統合してから早15年ぐらい経ってしまいました。若い人には馴染みのないカメラメーカーとなっています。ただ、良いカメラを生産しましたし、店主の世代以上の方々にはまだまだミノルタ製品のファンがいらっしゃいます。またミノルタの技術は今もソニーのカメラ製品に息づいています。
そのミノルタが1958年に初めての一眼レフカメラとして発売したのがSR-2、そしてその普及機として発売されたのがここでご紹介するSR-1です。違いはシャッタースピードが1/500まで(SR-2は1/1000まで)ということです。
SR-1は長く作られましたので様々な仕様のものがあり、その中でも今回カメラ修理したSR-1は1961〜1963年頃のものではないかと思われます。その理由は
1)レンズ絞りが完全オートであること。(1961年の改良で、フィルムを巻き上げなくても絞りが元に戻る様になったということです)
2)フィルムカウンターの位置が1963年よりフィルム巻上げノブの横に設計変更されたが、このカメラ修理品は巻き戻しノブ側で、発売当初のままである。
3)会社名が1963年に千代田光学精工株式会社からミノルタカメラ株式会社に変更されているが、このカメラには「CHIYODA KOGAKU」と入っている。(ミノルタというのはカメラのブランド名でした)
4)発売当初はシャッタースピードダイヤル連動式の外付け露出計の取付座が無く、ここにSR-1のロゴがあったが、この修理品は取付座ありで、ロゴもレンズ側から見て右肩にあること。
という推察からです。
画像のレンズは当店のもので、このカメラの時代より後のSR-T101ものです。作りのしっかりした良いカメラだと思います。
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