店主の日記/2016-05-19
コシナ・ベッサフレックス
ベッサフレックスのカメラ修理を承りました。フィルムカウンターが「0」に復帰しないということです。お客様はフィルム巻き戻しのロック解除ボタンを押さずにフィルムを巻き戻したとのことで、その影響で壊れてしまったのではないか?というお話でした。直接関係する故障とは思えないのですが、それまで問題がなかったするとちょっと気になります。
カメラ修理にかかりましたが、トップカバーのネジが前側のレザーの下にあり、ニコンFM10と同様でした。面倒です。フィルムカウンター故障の原因は回転部の滑りが悪くなっていたためのようです。清掃・わずかに注油して動作は元通りとなりました。
このカメラはベースがコシナCT1EXとしてつくられたものです。コシナCT1シリーズは多くのカメラメーカーの仕様でOEMとして供給されました。ニコンFM10もその一つで、先ほどのレザー下のトップカバーの止めネジもそのままのようです。もちろんFM10はニコンFマウントですが、本機ベッサフレックスはM42ネジマウント(ペンタックスSPのレンズマウントと同じ)でコシナ自身で販売されたものです。
またペンタックスSPと同じ位置に露出計のスイッチがあり、使い勝手もSPと同じですが、設計仕様はSPとは違い、コパルの縦型シャッターユニットを使用し、露出計もLEDの3点灯式です。樹脂部品も多くてSPに比べ大変現代的に感じます。
画像のレンズはお客様のペンタックス・タクマー24mm,F3.5です。
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