店主の日記/2016-12-19
クラカメコレクション
先月ご紹介したレチナ1aとはレンジファインダーが付いているか、否かの違いとレンズの大きさの違いのカメラです。
この機種は先月の1aと同様の1951年からの戦後モデルと言われるものです。と、言うのもレチナ2aには1936〜1937年の戦前型と呼ばれているものが存在するためです。この戦前型はフィルム巻き上げが丸ノブで、セルフコキングではない、つまりシャッターチャージは同時にできない機種です。
戦後型2aのシャッターは極初期型はコンパ―ラピッドを使用、後期型はシンクロコンパ―を使用しています。これも先月の1a同様です。
レンズのバリエーションは
1)シュナイダー・クセノン 50mm,F2.0
2)ローデンシュトック・ヘリゴン 50mm,F2.0
の2種類があり、極初期型では1)のレンズとの組み合わせのみで販売されていた様です。この個体はシンクロコンパ―のシャッターで1)のシュナイダーのレンズをつけています。
この個体は、各部点検修理をさせていただきました。大変きれいな外観でしたが、グリス類は硬化してしまっている様で、巻き上げやレンズの繰り出し(ピント合わせ)が重すぎます。その他、シャッタースピードの確認をさせていただき、特に測定機ので実測値をご提出致しました。
コダックレチナは1934年に誕生し、その後1969年の製造終焉までの35年間に34機種が発売され、しかも類似のレチネッテやレチナフレックスも含めると53機種もが存在します。クラカメをコレクションされたり、撮って楽しまれるなら、このレチナもお勧めです。十分クラシックですし、大衆機だったが故に数があります。
コメント