店主の日記/2017-01-10
キャッチフレーズ
コニカC35のカメラ修理を承りました。
1968年に発売されたコンパクトレンジファインダーカメラです。二重像を合致させる高級機と変わらないファインダーを備えていますが、撮影者はその操作だけで、あとは全てカメラまかせです。このカメラは機械式のプログラムAEを搭載しています。ファインンダーを覗くとシャッタースピードと露出値が書かれた表示に黒い針が上下し、光に反応します。
レンズもコニカⅠ型からの伝統を引き継ぐ写りで、このヘキサノンレンズが素晴らしい描写をしてくれます。コンパクトで軽量、持っているのが苦になりません。セルフタイマーも付き、高機能なコンパクトです。
この個体は巻き上げができないということでお預かりしました。やってきたカメラは巻き上げレバーが途中で止まり、ちょっと大変な状況でした。が、理由は簡単でした。入ったままのフィルムが終わって、それ以上巻き上げられなくなっていただけです。
また、電池液漏れで電池ボックス端子がブラブラになっていましたのでこれもカメラ修理、この修理はよく接着剤で固めるだけのちょっと不安なカメラ修理を見かけますが、当店ではネジ止めする様、電池ボックスを改造しています。
ブラックのC35は初めてカメラ修理しました。このC35の最初のキャッチフレーズは「粋な男の持つカメラ」だったそうで、ブラックボディはその象徴だったのかも知れませんね。
コメント