店主の日記/2017-05-23
M42ネジマウント
ペンタックスSP-Fのカメラ修理を承りました。ブログでは少し時間を置いてご紹介していますが、続けて別のお客様からカメラ修理のご依頼を頂きました。レンズ清掃も含め、全く同じ作業が2回続きました。
SP-Fはペンタックス最後のM42マウント機で、M42マウントは1957年発売のAP機(アサヒペンタックスの略でペットネームがないためこう呼ばれるようです)から採用されました。M42マウントは事実上当時の国際標準で当時の旭光学が国際商品として世界市場を目指したと考えられます。
M42マウントは旧東ドイツのペンタコン社(カール・ツァイスの東西分断された東側の会社)の規格でプラクチカという1眼レフに採用以降、世界中の多くのカメラメーカーに採用されたレンズマウントの規格です。日本でもペンタックス、リコー、ヤシカ、マミヤ、チノン、オリンパス、フジカ(富士フィルム)、富岡光学など数多くのメーカーがM42マウントの製品を作りました。
SP-Fはこの規格に独自設計で開放測光の機能を付加したレンズマウント規格で本来のM42マウント規格ではありませんが、SPユーザーのレンズ資産を継承してもらうために絞り込み測光のスイッチがあります。このため世界各国のカメラ・レンズメーカーのレンズをSP同様楽しむことができます。安価で面白い写りのレンズも沢山あり、レンズコレクションをされている方も多い様です。
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