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店主の日記/2018-04-02

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Tag: カメラ修理 ニコン ニコマートEL

付加価値・差別化の話ではないです

カメラ修理・ニコン・ニコマート・nikon・nikomatEL

ニコマートELの整備を承りました。ニコマートはニコンの中級機につけられていたブランド名で、始まりは1965年の二マートFS/FTからです。このELは1972年より発売された電子シャッターを搭載したニコンでは初めての絞り優先機です。ここより電子シャッターのFEシリーズとマニュアルのFMシリーズとへ進化していきます。

店主個人の考えですが、このニコンの中級機シリーズは最初からコパル製シャッターユニットを採用しており、特にマニュアル系統のFMシリーズは最後のFM3Aまでシャッターユニットの進化に合わせてニコンの機種が出た様な感じがします。またコパルは他社にもシャッターユニットを供給しており、これによりカメラメーカー各社のコモディティ化が進んでいたと考えます。ただ各社のレンズとそのマウントの違いでユーザー側のコモディティ化が進まなかっただけなのではないかと思っています。

さて、このELのトップカバー内のプリズムの上にはディスクリートの電子部品がのった基板が鎮座しており、時代を感じさせます。また、なんと言っても電池ボックスの位置がユニークで、なんとミラーボックス内にあります。ちなみに電池は4LR44を1個使います。電池交換はやはりやりにくいものとなっています。

この個体は動作に問題がないことを前提にモルト交換、ファインダースクリーンと外観清掃の作業を行いました。あまり使われていなかったのか大変綺麗な状態でした。これからも綺麗な写真を撮り続けてくれると思います。



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