店主の日記/2013-02-08
コニカC35FDの修理
以前、オリンパス35RCを修理させて頂いたお客様が、またコンパクトカメラの修理を希望された。どちらも「うーん、マニアックだな」と思わせる良いカメラだ。オーナーのこだわりがよくわかる気がする。
本機は以前紹介したコニカC35のレンズを明るい(大きい)ものとした高級仕様のコンパクトで1973年発売。C35の38mm,F2.8に対して38mm,F1.8のレンズに変更されているが、それだけだけではなくシャッターのC35の2枚羽根のものからコパルの5枚羽根の標準的なものになっている。また、ボディもC35のアルマイト仕上げからメッキ仕上げとなっていて外観も豪華だ。
この個体はメーター不動、セルフタイマー不良と言うことで修理をさせて頂くこととなった。
この時代のカメラの電気系統は電池とセンサー(CdS)とメーターというシンプルなもので、早速メーター回路のどの部分が悪いか少しずつ原因に迫っていく。原因は電池ボックスからのリード線の内部腐食。被覆があり見た目ではわからないため、テスターで丹念に追った。
セルフタイマーはスプリングが外れているのが原因だった。レンズを清掃し、修理完了。モルト(遮光のスポンジ)はフェルトを切ってきちんと整備されており、交換は不要と判断した。プロの手で行なわれたものではない様だが、問題ないと思われる。これからも末永く使ってもらえると思う。
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