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店主の日記/2018-09-19

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千手観音

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キヤノン7の整備を承りました。キヤノン7はキヤノンのレンジファインダー式カメラの最後のモデルで「7」が1961年、その後1965年に「7S」が発売され、長いレンジファインダーの歴史を閉じました。両者の違いは内蔵された露出計がセレン光電池かCdSセルの電池式かということぐらいです。

キヤノンのレンジファインダー式カメラは1934年にキヤノンの前身である精機光学研究所の試作機「カンノン」から始まっており、これはライカを手本に開発されたものとのことです。研究所の創設者が千手観音の信者だったことから「カンノン」と名付けられ、その後、製品である標準型を発売した際に聖典の意味を持つ「CANON」と名称変更されたようです。尚、標準型は近江屋写真用品株式会社が独占販売権を持ち、このため、同社商標の「ハンザ」を付け、「ハンザ・キヤノン」とも呼ばれます。製品化に当たってはレンズとレンジファインダー(距離計)の安定供給が必要だったため、ニコンをパートナーにしていました。レンズはニッコールです。

話を戻すと、キヤノン7はこの標準型から様々な改良が加えられますが、V(ブイ)型以降はライカM3の影響を受けたモデルでファインダーのパララックス補正は35/50、85/100、135mmの切り替え式で、採光ブライトフレームとなっています。しかし、レンズマウントはライカのLマウント互換のままです。この後ライカM3を追わず、製品は一眼レフへシフトしていきます。

この個体は大きな問題はなく、ファインダーの清掃と、距離計(二重像)、シャッタースピード、露出計の調整が主な作業でした。特にご希望がありましたので各シャッタースピードの実測値をご提出しました。但し、その測定値でのクレームはご遠慮いただくことが条件です。



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